ブラジル経済レポート
景気指標
- 10年2Qの実質GDP(前年比)は8.81%と前期(8.95%)から小幅減速したが、20四半期移動平均(4.23%)を大幅に上回る高水準で、1991年以降のピークに近い。
- 7月の鉱工業生産指数(前年比)は8.70%で、10年3月の高値(20.14%)から4ヶ月連続の低下となり、12ヶ月移動平均(9.41%)を下回った。減速が著しい。
- 8月の消費者物価指数(前年比)は4.49%と4月の高値(5.26%)から4ヶ月連続の減速で、12ヶ月移動平均を下回った。2010年の中銀インフレ目標は「4.5±2%」。
- 7月のマネーサプライ(M2、前年比)は10.64%と前月(8.66%)から反発し、12ヶ月移動平均(10.21%)を超えた。ダブルボトム(2月8.47%、6月8.66%)で反転し要注意。
- 政策金利は前々回の金融政策委員会(7月20-21日)の利上げ(10.25%⇒10.75%)以降、変化なし。7年国債利回りは8月24日の安値11.172%から若干の反発。
- ブラジル・レアルの動きは、7月から8月ではドルに対してはレアル高、円に対してはレアル安が展開したが、9月以降はドル・円に対してレアル高。ドルに対して高値を更新する。
株式市場
ブラジルの株式市場(ボベスパ、終値)の株価波動は、以下のように分析できる。
①大底:02年10月16日 8,370
②天井:08年05月20日 73,516(上昇率 8.78倍、上昇期間 2043日、5.59年)
③大底:08年10月27日 29,435(下落率▲60.0%、下落期間 160日、0.44年)
④高値:10年04月08日 71,784(上昇率 2.44倍、上昇期間 528日、1.45年)
⑤安値:10年05月20日 58,192(下落率▲18.9%、下落期間 42日、0.12年)
⑥高値:10年09月30日 69,429(上昇率+19.3%、上昇期間 133日、0.36年)
戻り高値(71,784、69,429)の水準は、②天井の97.6%、④高値の96.7%。前者の水準は、インド゙株(NIFTY指数)(08/1/8天井6,287⇒10/9/27戻り高値6,035:96.0%)を上回り、主要国で最も高い。ブラジルとインドの戻り率の高さは両国の将来に対する投資家の期待の高さを表す。
10年9月末の相場局面は、月足ではボックス相場(58,192~71,784)、日足では上昇相場、総合では「G」と判断できる。従って、基本戦略は、「臨機応変」。今後の最大の注目点は年初来高値の更新ができるかどうか。
(参考)ボベスパ指数(終値)の戻りの注目値(青色は達成)(10年9月末)
| 天井(高値) | 大底(安値) | 1/3戻し | 1/2戻し | 2/3戻し | 戻り高値 | 水準 |
| 73.516 | 29.435 | 44.129 | 51.476 | 58.822 | 71.784 | 97.6% |
| 71.784 | 58.192 | 62.723 | 64.988 | 67.253 | 69.429 | 96.7% |
(表)相場(ボベスパ指数)の局面判断と基本戦略(10年9月末)
| 月足判断(大局) | |||||||
| 上昇相場 | 下落相場 | ボックス相場 | |||||
| 局面 | 基本戦略 | 局面 | 基本戦略 | 局面 | 基本戦略 | ||
| 日足判断 (小局) |
上昇相場 | A | 買い/噴き値売り | D | 戻り売り | G | 臨機応変 |
| 下落相場 | B | 押し目買い | E | 売り/突っ込み買い | H | 臨機応変 | |
| ボックス相場 | C | 逆張り | F | 逆張り | I | 臨機応変 | |
(注)足元判断:月足は青色、日足は緑色、総合は黄色。臨機応変:安値圏で買い、高値圏で売り。
<株価波動の判断基準の基本>
| 月足 (大局) |
上昇相場 | 6ヶ月線が上向き、陽線の連続が多い、月足が6ヶ月線の上。 |
|---|---|---|
| 下落相場 | 6ヶ月線が上向き、陰線の連続が多い、月足が6ヶ月線の下。 | |
| ボックス相場 | 6ヶ月線が横ばい、陽線(陰線)の連続がすくない。月足が6ヶ月線の上下。 | |
| 日足 (小局) |
上昇相場 | 日足のトレンド(5日以上の同方向の動き)が上向き。 |
| 下落相場 | 日足のトレンド(5日以上の同方向の動き)が下向き。 | |
| ボックス相場 | 日足のトレンド(5日以上の同方向の動き)が横ばい。 |
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(最終データ日:2010年9月末、作成日:2010年10月4日、作成者:リーディング証券株式会社 リサーチセンター 坪内 建)















